汎用ポストプロセッサー EnSight

カタログ(PDF 約3.1MB)EnSightカタログ

開発元: 米国 Computational Engineering International, Inc.   http://www.ceisoftware.com

トラブルシューティング

インストール

  1. 原因: EnSightのインストールを行う際に、ライセンス関連のコンポーネント「License Files」で「Install Slim license manager service」が選択されていなかったために、Windowsのサービスにライセンス・マネージャー(slimd8_service)が登録されなかったと考えられます。 回避方法: ライセンス・マネージャーのインストールを行ってください。インストール方法は、インストレーション・ガイドの「3.3 ライセンス・マネージャーのインストール(Windows環境のみ)」をご覧ください。
    ※ライセンス・マネージャーは、フローティング・ライセンスを利用される場合のみ必要となります。  ノードロック・ライセンスをご利用の場合は、インストールする必要はありません。
  2. 原因: EnSightをインストールする場合には、「libstdc++.so.5」が必要になります。 まずはじめに、以下に示すライブラリがインストールされているかをご確認ください。
     RedHat/Fedora : compat-libstdc++-33
     SuSE 10-11.0  : compat-libstdc++
     SuSE 11.1+   : libstdc++33
     Ubuntu (64-bit): libstdc++5
     Ubuntu (32-bit): ia32-libs

    上記のライブラリがインストールされている状態でも、「libstdc++.so.5」以外に「libstdc++.so.6」がインストールされている時に、「エラー:依存性の欠如[error: Failed dependencies:]」のエラーが発生する場合があります。これは、「libstdc++.so.6」のパッケージにより「libstdc++.so.5」のパッケージが置き換わってしまったために発生しています。 対処方法: EnSightをインストールする際に、以下のように「--nodeps」オプションを付けて実行してください。
     rpm -ivh --test --nodeps --relocate /usr/local=…
    このエラーを無視してインストールすることができます。

ライセンス

  1. ライセンス・ファイルをインストールする場合には、下記の内容に注意してください。:
    ●ライセンス・ファイル(slim8.key)のインストール場所について
    EnSightのライセンス・ファイルは、以下の3か所のフォルダー(Linuxの場合は、ディレクトリ)に置くことができます。
      A. ユーザーのホーム・フォルダーの「.ensight101」フォルダー
       (EnSight 10.0をご利用の場合のフォルダー名は、「.ensight100」になります。)
      B. EnSightをインストールしたフォルダー(CEI_HOME環境変数で定義されているフォルダー)にある「license8」フォルダー
      C. EnSightのデフォルトのインストール・フォルダーにある「license8」フォルダー
    EnSight本体が起動されると、EnSight本体は、A、B、Cの順にライセンス・ファイルを探します。従って、EnSight本体を起動するマシンでは、ライセンス・ファイルは、A、B、Cのいずれかに置く必要があります。一方で、EnSightのライセンス・マネージャーは、Bの中のライセンス・ファイルを探します。従って、ライセンス・マネージャーを起動するマシンでは、必ずBの中にライセンス・ファイルを置く必要があります。各マシンでの設定内容については、下記の「各マシンでのセットアップについて」を参照してください。

    ●各マシンでのセットアップについて
    使用されるライセンスの形態(ノードロック・ライセンス、フローティングライセンス)等により、各マシンで設定する内容に違いがあります。以下の内容に従って、正しくセットアップを行ってください。
    【ノードロック・ライセンスを使用する場合のセットアップ】
     EnSightを起動することができるマシン
    ライセンス・ファイルがインストールされた1台のマシン上でのみ、EnSightを起動することができます。
     ライセンス・マネージャーの起動
    ラインセンス・マネージャーを起動する必要はありません。
     ライセンス・ファイルのインストール
    ライセンス・ファイルは、上記のA、B、Cのフォルダーのいずれかに置く必要があります。

    【フローティング・ライセンスを使用する場合のセットアップ】
     EnSightを起動することができるマシン
    フローティング・ライセンスを使用する場合は、ライセンス・マネージャーを起動するためのライセンス・サーバーをなるマシンを1台用意する必要があります。EnSight本体は、このライセンス・サーバー、および、そのライセンス・サーバーにアクセス可能なマシン上(クライアント側)で起動することができます。
     ライセンス・マネージャーの起動
    ライセンス・サーバーとなるマシンでは、ライセンス・マネージャーを起動する必要があります。また、EnSight本体のみを起動するクライアント側のマシンでは、ライセンス・マネージャーを起動する必要はありません。
    クライアント側のマシンで起動されるEnSightは、クライアント側のマシンにインストールされたライセンス・ファイルの5行目(slimd行)に記述されたライセンス・サーバーの「ホスト名(またはIPアドレス)」と「ポート番号」のみを参照して、ライセンス・サーバーにアクセスし、ライセンスの認証を行います。従って、クライアント側のマシンからホスト名(またはIPアドレス)を使って、ライセンス・サーバーにアクセスできる必要があります。
     ライセンス・ファイルのインストール
    『ライセンス・サーバーとなるマシン』では、ライセンス・マネージャーを起動する必要があります。ライセンス・マネージャーは、Bにあるライセンス・ファイルのみを参照しますので、ライセンス・ファイルは、Bのフォルダーに置く必要があります。AとCにあるライセンス・ファイルは参照しません。
    『EnSight本体のみを起動するクライアント側のマシン』では、ライセンス・サーバー上で起動されているライセンス・マネージャーと通信する方法が2通りあります。
    所定のフォルダーにライセンス・ファイルを置く方法: ライセンス・ファイルを、前述のA、B、Cのフォルダーのいずれかに置いてください。
    SLIMD8_SERVERS環境変数を使用する方法: SLIMD8_SERVERS環境変数を使用する場合は、環境変数の値に、ライセンス・ファイルのslimd行に書かれている「ホスト名」と「ポート番号」を指定してください。この環境変数が設定されている場合は、ライセンス・ファイルよりも優先して、この環境変数の設定を利用します。クライアント側のマシンにライセンス・ファイルを置く必要はありません。詳しい設定方法については、日本語インストレーション・ガイドの「3.3 SLIMD8_SERVERS環境変数を使用する場合の設定」を参照してください。
    (注意:使用されているEnSightのバージョンが10.1.2以前の場合は、SLIMD8_SERVERS環境変数は使用できません。)
    なお、上述のように、クライアント側のマシンで起動されるEnSight本体は、ライセンス・ファイルの5行目(slimd行)に記述されたライセンス・サーバーの「ホスト名(またはIPアドレス)」と「ポート番号」のみを参照します。従いまして、ライセンス・ファイルを更新する時には、クライアント側のマシンでは、「ライセンスの有効期限」や「利用可能本数」などが変更されたとしても、ライセンス・サーバーとなるマシンの「ホスト名」、または「ポート番号」が変わらなければ、そのまま古いライセンス・ファイルを使い続けることができます。また、環境変数を設定している場合も、ライセンス・ファイルのslimd行に記述された「ホスト名(またはIPアドレス)」と「ポート番号」が変更されていなければ、その設定の変更を行う必要はありません。

    ●その他のライセンスに関する注意
    上記の設定を行う際には、以下の点にも注意してください。
    ノードロック・ライセンス、フローティング・ライセンスのどちらを使用される場合でも、EnSight本体を起動するクライアント側のマシンで、ライセンス・ファイルがある特定のユーザーのホーム・フォルダーの「.ensight101」フォルダーのみに置かれた場合は、そのユーザー・アカウントでは、EnSightを起動できるようになりますが、そのマシンの他のユーザー・アカウントでは、まだEnSightを起動できるようになっていません。
    ライセンスの設定がされていない、または、有効期限が切れている状態でEnSightを起動した場合には、「ライセンスインストール」ダイアログが表示されます。このダイアログの「ライセンスをインストール」ボタンからライセンス・ファイルをインストールされた場合、またはEnSight Freeを起動して、「ヘルプ」→「ライセンスキーのインストール」メニューからライセンス・ファイルをインストールされた場合は、Aのユーザーのホーム・フォルダーの「.ensight101」フォルダーにライセンス・ファイルがインストールされます。BやCのフォルダーには、インストールされません。
  2. 原因: EnSightのメインメニューから「ヘルプ」→「ライセンスキーのインストール」を選択しても何も実行されない場合があります。このメニューは、ライセンス・ファイル(slim8.key)がインストールされていない、またはライセンスの有効期限が切れている場合には動作しますが、使用中のライセンスキーが有効期間内である場合は動作しません。
    対処方法: ライセンスの更新等で、ライセンス・ファイルを新しいものに置き換えたい場合には、ライセンス・ファイルは、手動でインストールする必要があります。新しいライセンス・ファイルをEnSightのデフォルトのインストール・フォルダーにある「licnse8」フォルダー、EnSightをインストールしたフォルダーにある「license8」フォルダー、または、ユーザーのホーム・フォルダーの「.ensight101」フォルダー(EnSight 10.0をご利用の場合のフォルダー名は、「.ensight100」になります。)の中にコピーください。
    ライセンス・ファイルがインストールされていない、または有効期限が切れている場合は、EnSightを起動すると「ライセンスインストール」ダイアログが表示されます。このダイアログで「ライセンスをインストール」ボタンを押すと、「ヘルプ」→「ライセンスキーのインストール」メニューを選択したのと同じようにライセンス・ファイルをインストールできますが、この方法によるライセンス・ファイルのインストールは、ユーザーのホーム・フォルダーの「.ensight101」フォルダーにコピーされます。
    ライセンス・ファイルをユーザーのホーム・フォルダーの「.ensight101」フォルダーの中に置く場合には、いくつかの注意が必要です。『ライセンス・ファイルのインストールに関する注意事項』の項目を参照してください。
  3. 原因: ライセンス・マネージャーは、EnSightをインストールしたフォルダー(CEI_HOME環境変数で定義されているフォルダー)の「license8」フォルダーの中にあるライセンス・ファイル(slim8.key)を参照します。
    EnSightのインストール・フォルダーに正しいライセンス・ファイルがインストールされていないか、CEI_HOME環境変数が設定されていない可能性があります。 対処方法: CEI_HOME環境変数が設定されているか、また、設定されたCEI_HOMEで指定されたフォルダーの「license8」フォルダーの中にライセンス・ファイルがあるか確認してください。
    CEI_HOME環境変数が設定されていない場合は、システムの環境変数(または個人の環境変数)にCEI_HOME環境変数を設定してください。
    また、ライセンス・ファイルがEnSightをインストールしたフォルダーの「license8」フォルダーの中にない場合は、ライセンス・ファイルをコピーしてください。
  4. 原因: EnSight本体が起動されると、EnSight本体は、以下の順番で利用可能なライセンス・ファイルを探します。
     A)ホーム・フォルダーの「.ensight101」フォルダーの中のライセンス・ファイル
     B)EnSightをインストールしたフォルダーにある「license8」フォルダーの中のライセンス・ファイル
     C)EnSightのデフォルトのインストール・フォルダーにある「license8」フォルダーの中のライセンス・ファイル

    使用されているライセンスの形態(ノードロック・ライセンス、フローティング・ライセンス)により、以下の原因が考えられます。

    【ノードロック・ライセンスを使用されている方】
    古いライセンス・ファイルが、新しいライセンス・ファイルを入れたフォルダーよりも参照順が前のフォルダーに入っている場合に、このような問題が発生します。

    【フローティング・ライセンスを使用されている方】
    ライセンス・サーバーで、ライセンス・マネージャーが開始できていない場合や、ライセンス更新時にライセンス・サーバーの「ホスト名」または「ポート番号」を変更された場合で、ライセンス・サーバー側のライセンス・ファイルのみが置き換えられ、クライアント・マシン側のライセンス・ファイルが古いままになっている状態の時に、このような問題が発生します。
    また、フローティング・ライセンスでは、SLIMD8_SERVERS環境変数を使って、ライセンス・サーバー指定することができますが、この環境変数が設定されている場合は、ライセンス・ファイルよりも優先して、この環境変数の設定を利用します。SLIMD8_SERVERS環境変数が間違っている場合も、このような問題が発生します。
    対処方法: 【ノードロック・ライセンスを使用されている方】
    ライセンス・ファイルを置くことができる、A、B、Cフォルダーの中に古いライセンス・ファイルがないか確認し、古いライセンス・ファイルがある場合は、適宜、新しいライセンス・ファイルと置き換えてください。

    【フローティング・ライセンスを使用されている方】
    ライセンス・サーバーでライセンス・マネージャーが開始できているか確認してください。ライセンス・マネージャーが開始できていない場合は、『ライセンス・マネージャーを開始できない』の項目をご参照ください。
    SLIMD8_SERVERS環境変数を使用されている場合は、環境変数の設定値がライセンス更新後の「ホスト名」、「ポート番号」になっているか確認し、もし違う場合は、設定値を変更してください。「ホスト名」と「ポート番号」は、ライセンス・ファイルの「slimd」行に記述されています。
    ライセンス・ファイルを使用されている場合は、A、B、Cのフォルダーの中にあるライセンス・ファイルの「ホスト名」と「ポート番号」が、ライセンス・サーバーにあるライセンス・ファイルのものと一致しているか確認し、もし違う場合は、ライセンス・ファイルを置き換えてください。

    ライセンス・ファイルのインストールに関しては、『ライセンス・ファイルのインストールに関する注意事項』の項目もご参照ください。

起動

  1. 原因と対処方法:
    EnSightが起動しない理由は、いくつか考えられます。
    1)環境変数の設定 環境変数CEI_HOMEの値が、EnSightのインストール・フォルダーに設定されているか確認してください。
    また、フローティング・ライセンスを利用し、EnSightを起動するクライアント側のマシンで、環境変数SLIMD8_SERVERSを利用されている場合は、環境変数の値が、ライセンス・ファイルの「slimd」行に記述されている「ホスト名」と「ポート番号」と同じか確認してください。SLIMD8_SERVERS環境変数に関しては、『ライセンス・ファイルのインストールに関する注意事項』の項目もご参照ください。
    2)ライセンス・ファイルのインストール先
    ライセンス・ファイル(slim8.key)が、EnSightが参照するフォルダーの中に置かれているか確認してください。また、EnSightが参照するフォルダーには、優先順位があることに注意してください。
    ライセンス・ファイルのインストールに関しては、『ライセンス・ファイルのインストールに関する注意事項』の項目もご参照ください。
    3)ライセンス・ファイルのアクセス権
    ライセンス・ファイルへのアクセス権があるか確認してください(特にLinux環境)。
    4)ライセンス・マネージャーの起動 ライセンス・マネージャーが正しく起動しているか確認してください。
    ライセンス・マネージャーの動作状況の確認方法は、インストレーション・ガイドの「3.6 ライセンス・マネージャーの動作状況の確認」を参照してください。
    5)ライセンスの使用本数 既に他のユーザーがEnSightを起動し、ライセンスを利用している場合も考えられます。
    ライセンス・マネージャーの動作状況の確認で、ライセンスの使用状況を確認してください。
    6)ライセンス・ファイル内のホスト名 フローティング・ライセンスのライセンス・ファイルには、申請時のホスト名が記述されています。EnSightを起動しようとしているマシンからライセンス・サーバーのマシンにアクセスする時に、このホスト名のマシンにアクセスします。pingコマンド等でそのホスト名のマシンにアクセスできるか確認してください。
    ホスト名が変わっている場合は、ライセンス・ファイル内のホスト名を、正式なホスト名に変更、またはIPアドレスを指定するなどしてください。
    7)ファイアー・ウォールの設定
    フローティング・ライセンスの通信は、TCP/IPソケット通信で行われます。
    EnSightを起動しようとしているマシンとライセンス・サーバーの間にファイア・ウォールが設定されている場合は、ライセンス・ファイルに書かれているポート(7790番)での通信ができるように設定してください。
    8)ライセンス・マネージャーのタイムアウト時間の設定 EnSightが異常終了した場合、ライセンスが使用状態のままになり、すぐにEnSightを再起動できない場合があります。『EnSightが異常終了した後、EnSightを再起動できない』の項目を参照してください。
    ※4)~8)は、フローティング・ライセンスを使用している場合の確認事項です。
    これらの項目の詳細については、インストレーション・ガイドの「3.7 トラブル・シューティング」をご覧ください。
  2. 原因: フローティングライセンスを使用されている場合に、EnSightが異常終了すると、しばらくの間、EnSightが再起動できなくなる場合があります。 これは、EnSightが異常終了した時に、ライセンス・マネージャーに対して終了の通知が行われず、ライセンスが使用状態として認識されたままになっているためです。ライセンス・マネージャーは、EnSightのライセンスの使用状態を確認できなくなってから、デフォルトで20分(1200秒)後にライセンスの使用状態を解除します。その後、EnSightを再起動できるようになります。 対処方法: 警告ダイアログ このような場合に、すぐにEnSightを起動できるようにするには、ライセンス・マネージャーを再起動するか、使用状態が解除されるまでのタイムアウトの設定を変更してください。タイムアウトで指定できる最小時間は60秒です。タイムアウトの設定方法については、インストレーション・ガイドの「3.7 (8)ライセンス・マネージャーのタイムアウト時間の設定」をご覧ください。
    タイムアウトの時間を短くする場合、注意が1つあります。 EnSightを使用中にライセンス・マネージャーとのネットワークが切断されてしまった場合、右図のような警告ダイアログが表示されます。
    ネットワークの接続が回復した後に、OKボタンを押した場合は、タイムアウト時間を超えていたとしても、再度、ライセンス・マネージャーがライセンスを使用状態にして、そのまま継続してEnSightを使用することができます。ただし、指定したタイムアウトの時間を超えた後に他でEnSightが起動され、使用できるライセンスがなくなってしまうと、ネットワークの接続が回復した後にOKボタンを押しても、EnSightは自動的に終了してしまいます。

    なお、このダイアログのOKボタンを押してから、1分以内にネットワークの接続が回復しなければ、EnSightが自動的に終了します。

読み込み

  1. 原因: 「開く」ダイアログでファイルが選択されると、その選択されたファイルの拡張子からフォーマットを自動判別し、「開く」ダイアログの「フォーマット」が自動的に設定されます。
    一度、ファイルを選択して、フォーマットが設定されると、再度別の拡張子のファイルを選択してもフォーマットは自動的に変更されません。
    また、異なるソルバーから出力された結果で、同じ拡張子を使用している場合があります。このように拡張子が重複して登録されている場合は、自動判別されません。 対処方法: 自動判別されなかった場合は、「開く」ダイアログ内の「フォーマット」から手動で正しいフォーマットを選択してください。
    また、拡張子が重複して登録されていて、フォーマットが自動判別できない場合は、下記の設定ファイルを編集することで、自動で判別されるようにもできます。  <インストール・フォルダー> /ensight101/site_preferences/ensight_reader_extension.map  ※「ensight101」の記述は、使用するバージョンにより異なります。(EnSight 10.0をご利用の場合のフォルダー名は、「ensight100」になります。)
    このファイル内で、ソルバーごとに自動判別を行う拡張子を「FILE_1_EXT」行で定義しています。 重複して登録されているもので必要ないものを、行の先頭に「#」を入れてコメントアウトしてください。
    このファイルを編集すると全てのユーザーに対して、その設定が反映されます。
    ユーザーが個別に設定を変更する場合は、ユーザーのホーム・フォルダーにある「.ensight101」フォルダー(EnSight 10.0をご利用の場合のフォルダー名は、「.ensight100」になります。)に上記のファイルをコピーし、そのコピーしたファイルを編集してください。
  2. 原因: EnSightのメイン・メニューから「ファイル」→「開く」を選択して、「開く」ダイアログを表示すると、ファイルの一覧がダイアログ上部のリストに表示されます。このリストから読み込むファイルを選択する場合は、このリスト上で最初にクリックされたファイルが、ダイアログ中段に表示されるファイル名の入力フィールドに設定されます。その後、「拡張インターフェース」がチェックされた状態では、リストから他のファイルをマウス左ボタンで選択しても設定されたファイル名は変更されません。この状態のまま、「開く」ダイアログの「全パートの読み込み」ボタンを押し、最初に選択された、ファイル名の入力フィールドに設定されているファイルを意図せず読み込んでいる可能性があります。 また、一度、ファイル名が設定されると、そのファイルの拡張子から使用するリーダーを決定し、「フォーマット」の項目が設定されます。その後に、フォーマットを変更せず、他の拡張子(フォーマット)のファイルを読み込むと、フォーマットのエラーが発生します。 対処方法: ファイルのリストからファイルを再度選択する場合は、ファイル名の入力フィールドの左側にあるボタンをクリックし、入力フィールドに設定されているファイル名を更新してください。
    また、ファイル名が入力フィールドに設定されても「フォーマット」の項目は自動で変更されません。フォーマットが異なる場合は、手動で「フォーマット」の項目で、読み込むファイルのフォーマットを指定してください。
  3. 原因: Fluentのデータ・ファイルを読み込む時に、zip圧縮されているファイル(拡張子.dat.gz)が指定されると、読み込みに時間がかかる場合があります。
    データの読み込みでzip圧縮されたファイルを指定した場合は、EnSightが変数をアクティブ化する際に、zip圧縮されたファイルを解凍してからデータを読み込みますが、このファイルの解凍に時間がかかっている可能性があります。 対処方法: zip圧縮されているFluentのデータ・ファイルを予め解凍しておき、EnSightでは、その解凍されたデータ・ファイル(拡張子,cas、.dat)を読み込むようにしてください。

    また、データフォーマットをEnSightのCaseフォーマットにしておくと、さらに高速にデータの読み込みができるようになります。Fluentのデータ・ファイルをEnSightのCaseフォーマットに変換する場合は、一度、FlunentのデータをEnSightで読み込み、メインメニューの「ファイル」→「出力」→「幾何学的情報」を選択し、「Case(Gold)」フォーマットでファイルを保存してください。
    ※保存を行う時、全パートを選択し、Caseフォーマットに変換したい変数を全てアクティブにしてください。選択されていないパート、および、非アクティブの変数は保存されません。

    【読み込み速度の比較】
    以下に300万要素(120万節点)のFluentデータを用いた、読み込み速度の検証結果の一例を示します。 この例では、.cas.gzファイルのサイズは67MB、.dat.gzファイルのサイズは1.38GB(解凍時1.7GB)あります。 以下の表では、形状の読み込み速度と、ある変数の読み込み速度を比較しています。
    .cas.gz/.dat.gzファイルの読み込み:
    形状の読み込み 19秒
    変数の読み込み 238秒(約4分)
    .cas/.datファイルの読み込み:
    形状の読み込み 14.6秒
    変数の読み込み 3.8秒
    EnSight Caseフォーマットに変換した場合のCaseファイルの読み込み:
    形状の読み込み 1.11秒
    変数の読み込み 0.4秒
  4. 原因: Fluentのデータは、形状データ・ファイル(.cas、.cas.gz)と変数ファイル(.dat、.dat.gz)が同じフォルダー内にない可能性があります。
    形状データ・ファイルと変数ファイルが、それぞれ異なるフォルダーにある場合は、データを読み込むことができません。この場合は、EnSightのサーバー・プロセスのコンソール・ウィンドウに以下ののメッセージが表示されます。
     Warninig file(s) not found: the_path = <データ・パス名>
     Error getting filenames 対処方法: 形状データ・ファイル(.cas、.cas.gz)と変数ファイル(.dat、.dat.gz)を同じフォルダーに置き、データを読み込んでください。
  5. 原因: Star-CD, CCM+リーダーで、.ccmpファイルを指定した時に、データを読み込めないことがあります。指定した.ccmpファイルと同じフォルダーに.ccmgファイルが無いがない可能性があります。
    EnSightは、データを読み込む時に形状データが必要となりますが、指定した.ccmpファイルと同じフォルダーに.ccmgファイルが無い場合は、形状データの読み込みができないために読み込みに失敗します。 対処方法: 指定した.ccmpファイルと同じフォルダーに、.ccmpファイルに対応する形状ファイル(拡張子.ccmg)を置いた後に、改めてStar-CD, CCM+リーダーで、.ccmpファイルを指定して読み込んでください。
  6. 原因: 旧バージョンのEnSightを使用してされている可能性があります。 対処方法: OpenFOAMの分割ファイルの読み込みは、EnSight 10.0から対応しています。 EnSightでOpenFOAMの分割ファイルを読み込むには、共有ディスク上に各ファイルが存在していなければなりません。また、並列読み込みはできず、シーケンシャルに読み込みを行います。 読み込むファイルは、systemフォルダー内にあるcontrolDictファイルです。 EnSightのOpenFOAMリーダーでこのファイルを指定すると、自動的に必要なファイルを読み込み合成します。
  7. 原因:
    Nastran OP2のデータが読み込めない原因として、以下の2つが考えられます。
    1)Nastran OP2のデータを選択すると、「開く」ダイアログのフォーマットで「Nastran OP2」が自動で選択されますが、読み込むNastran OP2のデータが、新しいバージョンのNastranで作成されたデータの場合に、このフォーマットでは読み込むことができないことがあります。
    2)Nastran OP2のデータに形状データが含まれていない可能性があります。
    対処方法:
    1)データ読み込み時のフォーマットについて OP2ファイルを読み込むことができるリーダーは、2種類あります。これらのリーダーは、「開く」ダイアログの「フォーマット」で切り替えることができます。
    OP2ファイルを指定すると、「開く」ダイアログの「フォーマット」で「Nastran OP2」が自動で選択されますが、最新しいバージョンのNastran(NX Nastranの場合は、7以降)のデータを読み込む場合は、「Nastran OP2(beta)」に変更してください。
    2)形状データがNastran OP2データに含まれていない場合について EnSightで読み込むNastran OP2のデータは、形状データを含んだデータでなければなりません。 形状データと物性値データが別ファイルになった形のデータは読み込むことができませんので、形状データを含んだNastran OP2データをご利用ください(Nastranからの出力時に指定可能です)。
  8. 原因: 既にデータが読み込まれた状態で、「新規Case」ダイアログの「現在読み込まれているデータに追加」を選択して、別のデータを読み込んだ場合に、既に読み込んでいたデータのパート、または追加読み込みしたデータのパートのどちらか片方が表示されないことがあります。
    原因は、それぞれのデータ(形状)のスケールが違うことにあります。特に解析データにCADデータを追加読み込みする合に、解析データの形状がメートル単位で定義され、CADデータの形状がミリメートル単位で定義されていると、この現象が発生します。 対処方法: どちらかのデータのスケールを下記の手順で変更します。
    1)パートリストで、どちらかのCaseを選択し、マウス右ボタンをクリックします。
    2)表示されたポップアップ・メニューから「編集」を選択します。 「属性を編集:Model Parts」ダイアログが開きます。
    3)ダイアログの「座標値= (拡大率[ ] x 座標値)+」にスケールを入力します。
    4)EnSightの操作画面の右下にある「フィット」ボタンを押します。
  9. 原因: Windows版のEnSight 10.1.2、10.1.4、10.1.5(a)で、ABAQUSのデータを読み込んだ時にEnSightがクラッシュする現象を確認しています。
    この問題は、ABAQUSのデータ・ファイル名、または、フォルダー名に日本語の文字が含まれている場合に発生します。
    なお、この問題は、EnSight10.1.2より前のバージョン、および、Linux版では発生しません。 対処方法: データ・ファイル名およびフォルダー名に日本語の文字が入らないようにしてください。
    この問題は、次期バージョンで修正される予定です。
  10. 原因: Dytranデータの読み込みでは、そのフォーマットの構造上、EnSight内部でのデータ変換処理に時間がかかります。そのため、読み込みに非常に時間がかかってしまいます。
    対処方法: Dytranフォーマットのデータを、EnSightのCaseフォーマットのデータにデータ変換し、変換されたCaseフォーマットのデータを読み込むようにしてください。
    データフォーマットをEnSightのCaseフォーマットにしておくことで、高速にデータの読み込みができるようになります。Dytranのデータ・ファイルをEnSightのCaseフォーマットに変換する場合は、一度、DytranのデータをEnSightで読み込み、メインメニューの「ファイル」→「出力」→「幾何学的情報」を選択し、「Case(Gold)」フォーマットでファイルを保存してください。

    ※保存を行う時、全パートを選択し、Caseフォーマットに変換したい変数を全てアクティブにしてください。選択されていないパート、および、非アクティブの変数は保存されません。
    ※複数ステップのデータで、モデルを構成する要素の結線情報がステップ毎に変化しない場合は、作成される形状データ・ファイルのサイズを小さくすることができます。詳細は、下記の「モデルを構成する要素の結線情報がステップ毎に変化しないデータについて」を参照してください。

    また、データ変換は、EnSightのバッチ・モードを使って、バッチ処理した方が便利です(注:バッチ・モードを使用するには、EnSight Standard以上のエディションを使用する必要があります)。以下に、バッチ・モードで、DytranフォーマットのデータをEnSightのCaseフォーマットのデータに変換するためのEnSightのコマンド・ファイル(Python形式)、および、EnSight実行用のバッチ・ファイル(Windows用とLinux用の2種類)を用意しました。

     EnSightのコマンド・ファイル:  dytran2ensight.py
     EnSight実行用のバッチ・ファイル:run_ensight.bat(Windows用)run_ensight.sh(Linux用)

    上記のコマンド・ファイルとバッチ・ファイルをダウンロードしてご利用ください。
    実行方法は、以下の通りです。
    1)ダウンロードした2種類のファイルを適当なフォルダーに置きます。
    2)コマンドプロンプトを開きます。
    3)コマンドプロンプトで、1)の操作でコマンド・ファイル等を置いたフォルダーに移動します。
    4)以下のようにコマンドを入力し、実行します。
      Windowdの場合: run_ensight.bat [オプション] <入力ファイル名> <出力ファイル名>
        Linuxの場合: bash run_ensight.sh [オプション] <入力ファイル名> <出力ファイル名>

         ※バッチ・ファイルに指定するオプションと引数は、以下のようになります。
          オプション:以下の2つのオプションを指定できます。
                -single 複数ステップの形状および各変数のデータをそれぞれ1つのファイルに出力します。
                    (形状データおよび各変数データ毎に1ファイルを出力します。)
                    指定がない時は、それらをステップ毎にそれぞれ異なるファイルに出力します。
                -list  指定した変数のデータのみをファイルに出力します。
                    出力したい変数は、その変数の変数名を記述したファイルを予め用意しておき、
                    -listオプションの後に、そのファイル名を指定します。
                    変数名は、1行1変数名で記述します。(サンプル・ファイルを参考にしてください。)
                    指定がない時は、全ての変数をファイルに出力します。
           第一引数:読み込むDytranデータのファイル名を指定します。
           第ニ引数:出力するCaseフォーマットのファイル名の接頭子を指定します。(拡張子は自動で付加されます。)

    実行例:
      run_ensight.bat -single -list C:\EnSight_data\varname_list.dat C:\Dytran_data\model.dat C:\EnSight_data\model

    この実行例は、Windows版で、読み込むDytranのデータのファイル名を「C:\Dytran_data\model.dat」、出力するCaseフォーマットのファイルを「C:\EnSight_data\model.*」として、複数ステップの形状および「C:\EnSight_data\varname_list.dat」で指定した各変数のデータをそれぞれ1つのファイルに出力します。適宜、バッチ・ファイルおよび入出力ファイルのファイル名を変更してご利用ください。なお、引数に指定するファイル名は、相対パスで指定しても構いません。

    【.thsファイルの読み込みについて】
    Dytranフォーマットのデータの読み込みでは、デフォルトで、読み込む.datファイルや.arcファイルと同じフォルダーの中にある.thsファイルも読み込まれます。この.thsファイルのデータは、クエリ/プロットの機能でグラフ表示できます。しかし、上記のようにEnSightのCaseフォーマットに変換してしまうと、データ読み込み時に自動で読み込むことができなくなります。EnSightのCaseフォーマットにデータ変換した場合は、以下の手順で.thsファイルを手動で読み込み、グラフ表示してください。
    1)EnSightのツールバーの「クエリ」アイコンをクリックします。 「クエリ/プロットを作成/編集」ダイアログが開きます。
    2)ダイアログの「サンプリング」から「外部ファイルからの読み込み」を選択します。
    3)ダイアログの「ファイルからXYデータを読み込み」ボタンをクリックします。
    4)開いたファイル・ダイアログで読み込む.thsファイルを選択し、「開く」ボタンをします。 データが読み込まれ、グラフィックス・ウィンドウにグラフが表示されます。

    【モデルを構成する要素の結線情報がステップ毎に変化しないデータについて】
    複数ステップのデータをEnSightのCaseフォーマットに変換する際に、デフォルトでは、ステップ毎にモデルを構成する節点と要素の情報が形状データ・ファイルに出力されます。しかし、ステップ毎にモデルが移動/変形しても、そのモデルを構成する要素の結線情報が変化しない場合は、2ステップ以降の形状データ・ファイルには、節点の座標値のみが出力され、要素の情報は出力されないようにすることができます。これにより、2ステップ目以降の形状データ・ファイルのサイズが小さくなり、EnSight上でステップを進めた時の読み込みにかかる時間も短縮することができます。2ステップ目以降の形状データ・ファイルに要素の情報が出力されないようにするには、環境変数「ENSIGHT_DOING_CONN_TRUNCATING=1」を設定してからEnSightを起動し、拡張子が.datのファイルを指定してデータを読み込み、EnSightのCaseフォーマットに変換してください。
    ステップを進めた時に要素の情報が変化するデータを読み込んだ場合は、環境変数「ENSIGHT_DOING_CONN_TRUNCATING=1」が設定されていたとしても、2ステップ以降の形状データ・ファイルにも要素情報が出力されます。ただし、拡張子が.ARCのファイルを指定してデータを読み込まれた場合は、ファイルのサイズを見て、要素の情報が変換するかどうかを判定しています。そのため、要素の情報が変わってもファイルサイズが同じケースでは、要素の情報が変化するデータかどうかを正しく判定できない可能性がありますので、ご注意ください。問題があった場合は、環境変数「ENSIGHT_DOING_CONN_TRUNCATING」を設定せずにデータ変換を行ってみてください。

    【読み込み速度の比較】
    以下に18万要素(19万節点)のDytranデータを用いた、読み込み速度の検証結果の一例を示します。 この例では、ステップ数が961ステップのデータで、全ステップ合わせてファイルのサイズが13GBのDytranのデータを使用しました。 EnSightは、データを読み込むと、まず初めに形状が表示されます。以下の表では、データを読み込み、形状が表示されるまでの時間を比較しています。

    Dytranフォーマットのデータの読み込み:      約5分
    EnSight Caseフォーマットに変換した場合の読み込み: 3秒
  11. 原因:  主な原因としては、以下の3つがあります。
     1)読み込むデータのパスが間違っている。
       コンテキスト・ファイルの中で指定されているパスにデータがない場合には、以下のような警告ダイアログが表示されます。 警告ダイアログ
    警告ダイアログ





     2)テクスチャーで使用するファイルが指定されている。
       コンテキスト・ファイルの中にテクスチャーで使用するファイルが指定されている場合は、以下のような警告ダイアログが表示されます。
    警告ダイアログ





     3)バージョンの異なるEnSightで保存されたコンテキスト・ファイルが読み込まれている。
       現在使用しているEnSightとは異なるバージョンのEnSightで、コンテキスト・ファイルが作成されている可能性があります。
    対処方法:
    1)読み込むデータのパスが間違っている場合 コンテキスト・ファイル(.ctxファイル)の中に記述されているデータ・パスに読み込むデータ・ファイルが存在していない可能性があります。対処方法は、2つあります。

    【コンテキスト・ファイルを編集する方法】
    コンテキスト・ファイル(.ctxファイル)をテキスト・エディターで開き、データ・パスを正しいパスに変更してください。

    【データ読み込み後に、コンテキスト・ファイルを復元する方法】
    まずはじめに、EnSightのメイン・メニューの「ファイル」→「開く」メニューから、読み込みたいデータ・ファイルを指定して読み込んでください。その後、EnSightのメイン・メニューの「ファイル」→「復元」→「コンテキスト」メニューから、コンテキスト・ファイルを指定して復元してください。
    この方法では、コンテキスト・ファイルに記述されているデータ・パスのデータが読み込まれるのではなく、既に読み込まれているデータに対してコンテキストが適用されます。その後、改めてコンテキスト・ファイルを保存すれば、その保存したコンテキスト・ファイルでは、この問題は発生しなくなります。(コンテキスト・ファイルを保存される場合は、別のファイル名で保存されることをお勧めします。)

    2)テクスチャーで使用するファイルが指定されている場合 可視化処理でテクスチャーを使用していないにもかかわらず、コンテキスト・ファイル(.ctxファイル)にテクスチャーの情報が出力されている可能性があります。コンテキスト・ファイルを保存する時に、EnSightのカラーエディター・ダイアログから開くテクスチャー・ダイアログで、テクスチャーが画像が読み込まれた状態が保存されていると、コンテキスト・ファイルにそのテクスチャーの情報が保存されます。
    対処方法は、2つあります。

    【コンテキスト・ファイルを保存し直す方法】
    警告ダイアログのOKボタンを押すと、コマンド・ダイアログが表示されます。このコマンド・ダイアログの再生ボタンをクリックしてください。テクスチャー情報の読み込みがスキップされ、コンテキスト・ファイルが復元されます。
    コンテキスト・ファイルを復元した後、改めてコンテキスト・ファイルを保存すれば、その保存したコンテキスト・ファイルでは、この問題は発生しなくなります。(コンテキスト・ファイルを保存される場合は、別のファイル名で保存されることをお勧めします。)

    【コンテキスト・ファイルを編集する方法】
    コンテキスト・ファイルをテキスト・エディターで開いて、テクスチャーに関する情報を削除持してください。
    テクスチャーに関する情報は、拡張子.ctxファイルの中の「Textures」の項目に以下のような形で書かれています。「texture:」行(赤字の行)を削除してください。
    --------------------------------------------------------------------------------------
    #
    # Textures
    #
    texture: select 1
    texture: read C:\Users\username\.ensight101\texture_00.png
    #
    --------------------------------------------------------------------------------------

幾何変換

  1. 原因: 透視投影の際には、マウス右ボタン(またはホイール)を使ってカメラを前進させることにより、表示オブジェクトの拡大が行われます。 カメラの注視点はモデルの中心に設定されていて、注視点とカメラの距離によって、マウス操作によるカメラの移動量が決ります。前に進めなくなるのは、カメラがこの注視点を越えないようになっていることが原因です。 対処方法: Ctrlキーとマウス中ボタンを押しながら、マウスを上方向に移動してください。このCtrlキーとマウス中ボタンを使用した操作は、カメラではなく表示オブジェクトを画面に対して垂直方向(前後方向)に移動します。マウスを上に動かすと、表示オブジェクトが画面に対して手前方向に移動し、カメラが前進したのと同じ表示になります。

    あるいは、透視投影を行っている時に、マウス右ボタン(またはホイール)を使って拡大表示したい場合は、注視点/視点[Look At/From]の設定を変更してください。
    1)メインメニューの「編集」→「幾何変換エディター」を選択します。
    2)現れたダイアログのメニューの「編集」→「注視点/視点」を選択します。
    3)注視点のZの値を小さくしてください。(必要に応じて絶対値の大きな負の値にしてください)
    ※注視点のXYZの値を変えても回転中心は変わりません。

表示

  1. 原因: 半透明表示は、デフォルトではグラフィックス・システムの機能を使って行っていますが、使用されているマシンのグラフィクス・システムが対応していない場合に、半透明表示ができないことがあります。 対処方法: EnSightは、半透明のソート方法を切り替えることにより、グラフィックス・システムの機能を使わない半透明表示ができます。 以下の手順で、ソート方法を切り替えて表示してみてください。
    1)EnSightのメインメニューから「編集」→「設定」を選択し、「設定ダイアログ」を開いてください。
    2)「設定ダイアログ」の「設定するカテゴリー」から「パフォーマンス」を選択します。
    3)「パフォーマンスの設定」の「半透明のソート方法」を「Interactive」または「Delayed」に変更してください。
  2. 原因: パートのハイライトは、デフォルトではグラフィックス・システムの機能を使って行っていますが、グラフィックス・システムによっては、ハイライトの機能がないものがあり、ハイライト表示できないことがあります。
    また、Linux環境の場合は、正規のグラフィックス・ドライバーが使用されていない可能性があります。 対処方法: Linux環境でnouveauグラフィックス・ドライバーを使用している場合やmesaグラフィックス・ライブラリを利用して表示を行っている場合は、ご利用になられているグラフィックス・カードの正規のドライバーをインストールしてください。

可視化

  1. 原因: 正しく親パートが選択されているにもかかわらず、流跡線が作成できない場合は、開始時刻の設定が間違っている可能性があります。 デフォルトでは、流線のメニューを開いた時のステップの時刻が、開始時刻として設定されます。(データ読み込み後に、ステップの変更をしていない場合は、最終ステップ(※)が設定されます。)「開始時刻」が最終ステップの時刻のままで流跡線を作成した場合、パートリストには、「Particle trace part」が作成されますが、グラフィックス・ウィンドウには流跡線は表示されません。

    ※初期値の設定ダイアログの「データ」の中の「開始ステップが未指定の場合に読み込む」が、「最初のステップ」になっている場合は、最初のステップの時刻が開始時刻として設定されます。 対処方法: 流跡線を作成する場合に、「デフォルトの属性を使った作成:Traces」ダイアログで、「詳細」をチェックし、「開始位置の情報」にある「開始時刻」の設定を変更してください。
    流跡線を開始したい時刻を設定した後、「選択されたパートで作成」ボタンを押して流跡線を作成してください。
  2. 原因: この問題は、Fluentのデータを使って可視化を行った時に見受けられます。Fluentのデータで要素中心に値が定義されている場合、壁面近傍で流速などの値がFluentのポストと一致しません。
    要素変数を使って壁面の値を表す時に、EnSightは、要素の値を節点に補間しています。しかし、EnSightは壁面の情報を持っていないため、壁面の条件を考慮した補間を行うことができません。このためにFluentのポストと壁面近傍での値が異なっています。 対処方法: Fluentから解析結果を出力する際に、要素中心のデータではなく、節点データとして出力するようにしてください。そうすると、壁面上の値を正しく節点に与えることができます。
  3. 原因: ベクトル矢印を作成した場合に、親パートの要素の表示形式が「外形線」になっていると、ベクトル矢印は、親パートの外形線上の節点/要素にのみ表示されます。
    流線を作成した場合に、流線の開始位置として「パート」が選択され、そのパートの要素の表示形式が「外形線」になっていると、流線はそのパートの外形線上のみが開始点となってしまいます。 対処方法: ベクトル矢印を表示する節点/要素は、ベクトル矢印を作成した時の親パートの要素の表示形式に依存します。 親パートの要素の表示形式を「3D ***, 2Dフル」に変更してください。

    なお、断面パートを親パートとするベクトル矢印と、断面パートのエッジのみを表示したい場合は、以下の方法で断面パートのエッジを表示してください。
    1)断面パートをパートリストから選択します。
    2)メインメニューの「編集」->「パート」->「抽出」を選択します。この時、断面パートはの要素の表示形式は、「3D ***, 2Dフル」にしておきます。
    断面パートから抽出された新たなパート(Extract of part(s) *)が作成されます。
    3)抽出されたパートの要素の表示形式を「外形線」にします。
    4)オリジナルの断面パートを非表示にします。
    ※上記の操作例の場合、ベクトル矢印は、オリジナルの断面パートを親パートとして作成してください。
    ※流線の場合も同様です。
  4. 現象: 多面体(ポリヘドラル要素)を含むデータを読み込み、クリップの機能を使って断面を作成すると、断面の一部が欠けた(ぬけた)ような面が作成されることがあります。 対処方法: EnSightは、多面体の分割方法が3つありますが、この現象の原因は、この多面体の分割方法にあります。 以下の手順で、多面体の分割方法を変更してください。
    1)EnSightを起動します。
    2)「編集」→「設定」メニューを選択します。設定ダイアログが開きます。
    3)ダイアログのカテゴリーから「データ」を選択します。
    4)「データの設定」にある「多面体の分割方法」を「Convex clipper」から「Centroid」に変更します。
    5)データを読み込みます。
    次回EnSight起動時にもこの設定を有効にする場合は、手順4の後に「設定ファイルに保存」ボタンを押してください。

    ※ただし、「Centroid」の分割方法は、「Convex clipper」の分割方法に比べ、メモリー使用量が増え、処理速度が遅くなります。
  5. 現象: ツールバーの「要素の表示形式の設定」アイコンから「ボリューム」を選択しても、ボリュームレンダリングによる表示にならないことがあります。
    また、複数ステップのデータを利用している場合にステップを進めると、ボリュームレンダリングが正しく表示されなくなることがあります。 対処方法: ボリュームレンダリングは、DirectX 10 以降をサポートしているグラフィックスカードが必要です。「要素の表示形式の設定」アイコンから「ボリューム」を選択しても、ボリュームレンダリング表示にならない場合は、利用されているグラフィックスカードが、DirectX 10 以降をサポートしていないか、その機能を利用できない状態にある可能性があります。
    利用されているグラフィックスカードが、DirectX 10 以降をサポートしているか確認してください。
    次に、EnSightのデフォルト値の設定で「半透明のソート方法」の設定が「Depth peeling」になっていることを確認してください。「半透明のソート方法」は、以下の手順で確認できます。
    1)EnSightのメインメニューから「編集」→「設定」を選択します。設定ダイアログが開きます。
    2)「設定ダイアログ」の「設定するカテゴリー」から「パフォーマンス」を選択します。
    3)「パフォーマンスの設定」の「半透明のソート方法」が「Depth peeling」になっていることを確認してください。

    また、複数ステップのデータを利用している場合でステップを進めた時に、ボリュームレンダリングが正しく表示されなくなる問題は、EnSight 10.0.3(d)以降のバージョンで確認されております。この問題は、各ステップで形状が変化するデータを読み込み、「構造化されたボリュームレンダリングの推奨」ダイアログにて「選択されたボリュームの表示形式を使用」をチェックし、要素変数を使ってボリュームレンダリングを行った場合に発生します。
    以下の方法でボリュームレンダリングを行ってください。

    【方法1】
    要素変数の値を節点に補間し、その補間された節点変数を使ってボリュームレンダリングを行います。
    以下の手順で、要素変数の値を節点に補間します。
    1)EnSightのパートリストからボリュームレンダリングをしたいパートを選択します。
    2)EnSightのツールバーから「計算機」アイコンを選択します。計算機ツールボックスダイアログが開きます。
    3)「計算機ツールボックス」のリストから「ElemToNode」関数を選択します。
    4)「既定の関数のパラメーター」の「elemental scalar or vector」で、ボリュームレンダリングで使用する要素変数を選択します。
    5)「選択されたパートに対して算出」ボタンを押します。
    以上の操作で、要素変数の値を節点に補間した節点変数「ElemToNode」が新たに作成されます。
    この節点変数「ElemToNode」を使用してボリュームレンダリングを行ってください。
    ※作成する節点変数の名前を変更する場合は、5)の操作を行う前に「変数名」にて指定することができます。

    【方法2】
    「構造化されたボリュームレンダリングの推奨」ダイアログで「構造化されたボックスクリップを使用」をチェックしてボリュームレンダリングを行います。
    この方法では、指定されたパートがボックス・ツールでクリップされ、クリップされた領域に対して「構造化されたボリュームレンダリングの推奨」ダイアログのX、Y、Zで指定された格子数の構造格子パートが作成されます。そして、その構造格子パートに変数値がマッピングされ、ボリュームレンダリングが行われます。
  6. 原因: 流線は、4次のルンゲクッタ法を使って軌跡をトレースして作成しています。このトレースは、以下の条件に該当した時に終了します。
     - トレース先の点が解析領域の外に出た場合
     - トレース先の点における速度が0になった場合
     - トレースする時間が流線の編集ダイアログで指定された最大時間になった場合
     - 流線を構成する線分が最大セグメント数を超えた場合(最大セグメント数は、デフォルトで6000に設定されています。)
    対処方法: まず、流線が途切れている位置が解析領域の境界になっていないか、または、流線を作成した時の速度変数の値が途切れている点で0になっていないかを確認してください。これらの場合は、流線の編集ダイアログ「デフォルトの属性を編集:Trace」の「時間ステップの決定」のパラメーターを変更することで、多少改善するかもしれませんが、基本的にはこれ以上流線を長くすることはできません。
    次に解析領域内で流線が途切れている場合は、流線の編集ダイアログ「デフォルトの属性を編集:Trace」の「最大時間」を長くしてみてください。もし、トレースが最大時間で打ち切られている場合は、トレースする最大時間が長くなり、より長い流線を表示できます。
    解析領域内で流線が途切れている場合で、「最大時間」を長くしても流線が長くならない場合は、流線を構成する線分の数が最大セグメント数を超えてしまっている可能性があります。以下の方法で最大セグメント数を変更してください。
    1)EnSightのメインメニューから「ファイル」→「コマンド」を選択します。「コマンド」ダイアログが開きます。
    2)コマンドダイアログの「入力コマンド」に以下のコマンドを入力し、リターン・キーを押します。(ここでは、最大セグメント数を10000に変更しています。)test: max_ptrace_segments 10000
    3)流線を作成します。
  7. 現象: Windows 32-bit版を使用して、開始位置を「平面ツール」に設定して流線を作成した場合に、「開始位置の対話操作」トグルのオンにした後で、オフにするとEnSightがクラッシュします。この問題は、Windows 64-bitでも発生することがあるという報告もあります。
    同様に、「平面ツール」で流線を作成し、グラフィックス・ウィンドウ上の平面ツールをマウス右ボタンでクリックして、表示されたポップアップ・メニューの「配置」の中のメニューを選択した場合も、EnSightがクラッシュします。この問題は、Windows 32-bit版および64-bit版で発生します。 対処方法: これらの問題は、EnSight 10.1.4および10.1.5(a)の不具合で、現在のところ対処方法はありません。次期バージョンで修正される予定です。
    なお、この問題は、EnSight 10.1.2以前のバージョン、および、Linux環境では発生しません。
  8. 現象: パートの形状をサーフェスで表示する際に、そのサーフェスを構成するポリゴンの数が7億個を超える場合に、以下のようなエラーが発生し、一部のポリゴンが表示できないことがあります。この問題は、EnSight 10.1.4および10.1.5(a)で発生します。

      ERROR: Number of surface tris (715827884) exceeds current 32 bit restriction
    対処方法: この問題は、EnSight 10.1.5(a)の不具合で、現在のところ対処方法はありません。次期バージョンで修正される予定です。
  9. 現象: EnSight 10.1.5(a)のEnSight VRを使って複数面に表示し、ベクトル矢印のパートを作成する時に「タイプ」を「曲線」を指定して作成した場合、または、作成したベクトル矢印パートの編集で「タイプ」を「曲線」に変更した場合に、EnSightがクラッシュします。この問題は、Windows版とLinux版で発生します。 対処方法: 現在のところ、対処方法はありません。「タイプ」で「直線」または「直線(長さ一定)」をご利用ください。
  10. 現象: パーティクルトレース・アニメーションのパーティクルの先端形状を「矢印」タイプで表示する場合に、EnSight 10.1.5(a)および10.1.6(b)では、グラフィクス・ハードウェアを使ってダイレクトに矢印を表示させることができます(グラフィックス・ハードウェアがこの機能をサポートしている場合は、デフォルトでこの表示になります)。この時に、幾何変換エディターの「スケール」アイコンをクリックして、モデルのスケールを変更すると、パーティクルの矢印形状の先端が欠けるなど正しく表示されなくなります。 対処方法: モデルの大きさを変更する場合は、幾何変換エディターの「スケール」アイコンは使用せず、「拡大/縮小」アイコンを選択して行ってください。
  11. 現象: EnSight 10.1.5(a)および10.1.6(b)で、流跡線を変数で色付けした時に、流跡線の色と、パーティクルトレース・アニメーションのパーティクルの色が正しく表示されません。 対処方法: 回避方法はありません。この問題は、バージョン10.1.6(c)で修正される予定です。

画像/動画/データの出力

  1. 現象: EnSightのグラフィックス・ウィンドウに表示しているアニメーションと同じ画像が、動画ファイルに保存できないことがあります。 対処方法: 保存される動画の画像は、使用されているグラフィックス・システムに依存しています。
    アニメーションを保存する時に、「アニメーションを保存」ダイアログで「詳細」をクリックし、「オフスクリーンバッファーに描画」のチェックをオフにして保存してください。
    このチェックをオフにすると、保存する画像を画面に表示しながら、その画像をファイルに保存します。
    また、Linux環境でnouveauグラフィックス・ドライバーを使用している場合や、mesaグラフィックス・ライブラリを利用して表示を行っている場合は、ご利用になられているグラフィックス・カードの正規のドライバーをインストールするか、EnSight起動時に「-X」オプションを付けて起動し、ソフトウェア・レンダリング・モードでお使いください。
  2. 現象: EnSight上でフリップブック・アニメーションやキーフレーム・アニメーションでアニメーションを作成し、動画ファイルに出力した場合に、作成したアニメーションのフレーム数と保存された動画のフレーム数が異なることがあります。 対処方法: 通常、動画を保存する場合は、「アニメーションを保存」ダイアログを開いてフォーマットの種類やファイル名等を設定して、動画ファイルを保存します。
    このダイアログの設定項目の中に「記録するフレーム数」があります。この「記録するフレーム数」の値は、EnSight上でアニメーションを作成後に、「アニメーションを保存」ダイアログを初めて開き、動画を保存した時のアニメーションのフレーム数が設定されます。EnSightを終了するまで、この設定値は保持されます。EnSightを起動したまま、続けてアニメーションを新たに作成した時は、適宜、作成したアニメーションのフレーム数を手動で指定してください。