汎用ポストプロセッサー EnSight

カタログ(PDF 約3.1MB)EnSightカタログ

開発元: 米国 Computational Engineering International, Inc.   http://www.ceisoftware.com

便利な使い方

インストール

  1. インストール・メディア(DVD)にライセンス・マネージャーのみのインストーラーが入っています。 ライセンス・サーバーとなるマシンでEnSightを起動しないといった場合には、EnSightのライセンス・マネージャーのみをインストールすることができます。 インストール方法は、インストレーション・ガイドの「2.5 ライセンス・マネージャーのみのインストール」をご覧ください。
  2. EnSightは、1、2 ヶ月に1 回程度の頻度で、リビジョンアップ(バグ修正版)が行われています。この最新版は米国CEI 社の Web ページで公開されています。適宜、下記のサイトから最新版をダウンロードしてご利用ください。
    ダウンロードを行うには、下記Uのページの「EnSight Support」のメニューから「Download」を選択して、ダウンロードページに移動し、該当するパッケージのメニューを選択してください。
    http://www.ceisoftware.com(米国CEI 社のホームページ)

起動

  1. Windows環境では、32-bit版と64-bit版の両方のEnSightが、同時にインストールされます。 64-bit環境で32-bit版のEnSightを起動する場合は、環境変数に「CEI_ARCH=win32」を設定してください。

    Linux環境では、インストーラーが32-bit版のものと、64-bit版のものに分かれています。 64-bit環境で32-bit版のEnSightを起動するには、32-bit版のEnSightをインストールする必要があります。
  2. EnSightのクライアント・プログラムとサーバー・プログラムを別々のコンピューター・システムで起動する方法については、インストレーション・ガイドの「4.5 サーバー・クライアント」をご覧ください。

    なお、EnSight Goldをご利用になられている場合は、SOS(Server-of-Server)と呼ばれる機能を使って、サーバー・プログラムを複数起動して並列・分散処理を行うこともできます。SOS機能を利用した並列分散処理の設定方法は、インストレーション・ガイドの「5.3 SOS並列分散処理の設定」をご覧ください。
  3. データ・ファイルを計算サーバーにおいたままで、別のコンピューター上でEnSightを起動し、可視化を行うには、EnSightのクライアント・サーバー機能を利用します。
    計算サーバーのマシンで、EnSightのサーバー・プロセスを起動し、EnSightのGUIを起動する別のコンピューターで、EnSightのクライアント・プログラムを起動します。
    起動方法については、インストレーション・ガイドの「4.5 サーバー・クライアント」をご覧ください。

初期設定

  1. EnSightは、読み込んだファイルの履歴、操作Windowの位置やサイズ、GUIの表示設定、メインメニューの「編集」→「設定」から開く「設定ダイアログ」で編集された設定を保存しています。これらの設定は、各ユーザーアカウントのホーム・ディレクトリ内に「.ensight100」ディレクトリが作成され、保存されています。

    「設定ダイアログ」で設定した内容をEnSightインストール時の設定に初期化したい場合は、対象となるユーザーアカウントでログイン後に、以下のように「-noprefs」オプションを付けてEnSightを起動してください。
     > ensight100 -noprefs
    また、全ての設定を初期化したい場合は、「.ensight100」ディレクトリを削除してください。 注)ユーザー定義ツールなど、「.ensight100」ディレクトリ内に独自に置かれたファイルがある場合は、必要に応じてバックアップを取るようにしてください。
    ※設定が保存される「.ensight100」のディレクトリ名は、使用するEnSightのバージョンにより異なります。
  2. データ読み込み時のパートの色は、以下のファイルに設定値が書かれています。
     <インストール・ディレクトリ>/ensight100/site_preferences/ensight.part.colors.default ※ensight100は、使用するバージョンにより異なります。
    このファイルを編集すると全てのユーザーに対して、その設定が反映されます。 ユーザーが個別に設定を変更する場合は、ユーザーのホーム・ディレクトリにある「.ensight100」ディレクトリに上記のファイルをコピーし、そのコピーしたファイルを編集してください。
    ファイルは、以下のようなフォーマットで定義されています。  
    1行目:バージョン情報
    2行目:色の数
    3行目以降:RGBの値(0~1)
    詳しくは、User Manualの「8.1 Palette/Color File Formats」の「Default Part Color File Format」を参照してください。

読み込み

  1. EnSightのメインメニューから「ファイル」→「開く」を選択して表示される「開く」ダイアログにて、Fluent Caseファイル、およびFluent dataファイルを指定します。その後、ファイル名のステップ番号の部分を「*」に置き換えます。詳しくはこちらを参照してください。
  2. EnSightのメインメニューから「ファイル」→「開く」を選択して表示される「開く」ダイアログにて、拡張子が.ccm、.ccmg、.ccmpファイルのいずれかを選択し、「Set .ccmt file」フィールドにて、.ccmtファイルを指定します。詳しくはこちらを参照してください。
  3. ANSYS Resultのリーダーでは、デフォルトで、中間節点の値は主節点上の値を平均化して求めます。一方、ABAQUS/Nastranのリーダーでは、デフォルトで、中間節点の値は主節点上の値を平均化せず、直接計算します。各リーダーで設定可能なオプションについては、AnsysリーダーABAQUS ODBリーダーNastran OP2リーダーを参照してください。
  4. OpenFOAMの分割ファイルの読み込みは、EnSight 10.0から対応しています。
    EnSightでOpenFOAMの分割ファイルを読み込むには、共有ディスク上に各ファイルが存在していなければなりません。また、並列読み込みはできず、シーケンシャルに読み込みを行います。
    読み込むファイルは、systemフォルダー内にあるcontrolDictファイルです。
    EnSightのOpenFOAMリーダーでこのファイルを指定すると、自動的に必要なファイルを読み込み合成します。
  5. ソルバーの独自フォーマットのデータをEnSightのCaseフォーマットに変換する場合は、一度、データをEnSightで読み込み、メインメニューの「ファイル」→「出力」→「幾何学的情報」を選択し、「Case(Gold)」フォーマットでファイルを保存してください。
    ※保存を行う時、Caseフォーマットに変換したい変数は、全てアクティブにしてください。非アクティブの変数は保存されません。

    上記の方法で、DytranデータをCaseフォーマットに変換するためのコマンド・ファイルがあります。トラブルシューティングの「Dytranデータの読み込みが遅い」を参照してください。

可視化

  1. 流線、流跡線の開始位置をユーザーが指定した任意の座標にするには、エミッター・ファイルを利用します。 エミッター・ファイルを用いた流線、流跡線の作成方法は、チュートリアル・ガイド中級編の「8.7 パーティクル・トレースの開始位置座標の読み込み」をご覧ください。
    ※チュートリアル・ガイド中級編は、EnSightのインストール・メディア(DVD)にPDF形式のファイルとして提供しています。
  2. EnSightには、「Visual Symmetry」と「Computational Symmetry」の2種類の対称表示があります。「Visual Symmetry」は見た目上の対象表示ですが、「Computational Symmetry」は、データを複製して対称表示を行います。この「Computational Symmetry」を利用して対称表示を行います。 以下の手順でデータ複製による対称表示を行ってください。
    1)対称表示を行うパートを選択します。
    2)EnSightのメインメニューから「ウィンドウ」→「ツールバー/パネル」→「フレーム」を選択します。「変数」タブなどがあるタブウィンドウに、「フレーム」タブが表示されます。
    3)「フレーム」タブを選択します。
    4)「Coord.frame0」上でマウス右ボタンをクリックし、表示されたポップアップメニューから「編集」を選択します。「フレームを作成/編集」ダイアログが開きます。
    5)ダイアログの「データ複製による対称」をクリックします。
    6)対称表示の方法を「タイプ」から選択し、対称表示を行います。
    7)「データ複製による対称の変更を適用」ボタンを押します。
    以上の操作で、オリジナルのパートとは別に対称表示の形状パートが作成されます。 このようにして作成されたパートの形状を保存すれば、オリジナルの形状と対称表示した形状の全体の形状を形状ファイルに保存することができます。

    ※形状データの保存では、選択されているパートの形状を保存しようとします。パートの表示形式を「外形線」等に設定した場合の形状を保存する場合は、その外形線のみを抽出した別のパートを新たに作成しておく必要があります。表示されている形状を抽出したパートを作成するには、対象となるパートを選択した後、EnSightのメインメニューより「編集」→「パート」→「抽出」を選択し、新たに作成されたパートの形状を保存するようにしてください。
  3. 複数のステップの形状を1つの画面上に重ね合わせて表示するには、以下の手順で行ってください。
    1)パートリストで対象となるパートを選択します。
    2)EnSightの計算機を使って、重ね合わせた時に使用する各ステップの変数のコピーを作成しておきます。例えば、変数pressureのステップ2の値を新たな変数「press2」にコピーするには、EnSightの計算機で「変数名」に「press2」を入力し、「式」に「pressure{2}」を入力して、「選択されたパートに対して算出」ボタンを押します。
    3)重ね合わせる数だけ、対象となるパートをコピーします。パートのコピーは、メインメニューの「編集」→「パート」→「コピー」で出来ます。
    4)3)でコピーしたパートそれぞれに対して、2)でコピーした変数を使い可視化を行います。コピーした変数を使ってパートを色付けする場合、各ステップで変数の最小値と最大値が異なる場合がありますので、パレットエディターなどでパレットの最小値と最大値を合わせておくことをお勧めします。
    ※2)で作成した変数は、3)で作成されるコピーされるパートに継承されますが、2)と3)の操作順が逆の場合は、選択されているパートに対して変数が作成されるので、変数のコピーを作成する時、そのステップに該当するコピーしたパートを選択しておく必要があります。
  4. 時刻方向で各節点/要素上の変数の平均値を取得するには、EnSightの計算機にある「TempMean」関数を使用します。 使用方法は以下の通りです。
    1)変数の平均値を取得したいパートを選択します。
    2)EnSightのツールバーで「計算機」アイコンをクリックし、「計算機ツールボックス」ダイアログを開きます。
    3)関数のリストから「TempMean」を選択します。TempMean関数の引数を設定するGUIが表示されます。
    4)「変数名」に作成される変数名を入力します。デフォルトでは、TempMeanになっています。
    5)引数にパラメータを指定します。variable:検索対象となる変数
    t1:探索を開始するステップ番号
    t2:探索を終了するステップ番号
    6)「選択されたパートに対して算出」ボタンを押します。
    以上の操作で、EnSightの操作画面の左下にある「変数」パネルのScalarsリストに「変数名」で指定した変数が追加されます。
  5. 時刻方向で各節点/要素上の変数の最小値と最大値を取得するには、EnSightの計算機にある「TempMinmaxField」関数を使用します。 使用方法は以下の通りです。
    1)変数の最小値と最大値を取得したいパートを選択します。
    2)EnSightのツールバーで「計算機」アイコンをクリックし、「計算機ツールボックス」ダイアログを開きます。
    3)関数のリストから「TempMinmaxField」を選択します。TempMinmaxField関数の引数を設定するGUIが表示されます。
    4)「変数名」に作成される変数名を入力します。デフォルトでは、TempMinmaxFieldになっています。
    5)引数にパラメータを指定します。variable:検索対象となる変数
    t1:探索を開始するステップ番号
    t2:探索を終了するステップ番号
    flag:最小値を探索する場合は0、最大値を探索する場合は1
    6)「選択されたパートに対して算出」ボタンを押します。
    以上の操作で、EnSightの操作画面の左下にある「変数」パネルのScalarsリストに「変数名」で指定した変数が追加されます。
  6. 線形荷重やモード形状のアニメーションを行うには、フリップブックの機能を使用します。 アニメーションの作成方法は、以下の通りです。
    1)変形表示、変数によるパートの色付けを行います。注)フリップブック・アニメーション作成後に、変形の比率や色付けする変数などを変更したい場合は、フリップブック・アニメーションを再度作成する必要がありますのでご注意ください。
    2)EnSightのツールバーで「フリップブック」アイコンをクリックし、「フリップブックアニメーションを作成/編集」ダイアログを開きます。
    3)ダイアログの「ロードタイプ」を変更します。線形荷重の場合は「線形荷重」、モード形状の場合は「モード形状」を選択してください。
    4)ダイアログの「作成ページ数」を設定します。ここで指定された数のフリップブックのページが作成されます。
    5)ダイアログの「ロード形式」を選択します。「オブジェクト」を選択した場合は、形状を保存し、「画像」を選択した場合は、画像が保存されます。
    「オブジェクト」を選択した場合は、フリップブックのアニメーションを再生中に形状の回転等が可能です。
    6)ダイアログの「ロード」ボタンを押します。
    フリップブックが作成されるとフリップブック・アニメーションが自動的に再生されます。 再生モードは、EnSightの操作画面の「フリップブック」パネルで変更できます。

画像/動画/データの出力

  1. 通常、アニメーションを動画として保存する場合は、バッググラウンド(オフスクリーン状態)で動画の保存が実行されます。 動画を保存中にアニメーションを確認したい場合は、オフスクリーンの設定を変更してください。 オフスクリーンの切り替え方法については、チュートリアル・ガイド中級編の「10.2.3 動画保存時の各種設定」をご覧ください。
    ※チュートリアル・ガイド中級編は、EnSightのインストール・メディア(DVD)にPDF形式のファイルとして提供しています。
  2. EnSightには、起動時の引数にコマンド・ファイルを指定して、EnSightの操作画面を表示せずにコマンド・ファイルの内容を実行することができるバッチ・モードがあります。 EnSightをバッチ・モードで起動し、可視化画像を出力する方法については、チュートリアル・ガイド中級編の「3.4.11 バッチモードの実行」をご覧ください。
    また、起動時に引数として指定するコマンド・ファイルは、実際にEnSightの操作画面でマウス、キーボードを用いて操作を行い、作成することができます。その作成方法は、チュートリアル・ガイド中級編の「3.2 コマンドの記録」をご覧ください。
    ※チュートリアル・ガイド中級編は、EnSightのインストール・メディア(DVD)にPDF形式のファイルとして提供しています。
  3. EnSightのグラフィックス・ウィンドウ内で表示しているグラフのデータは、EnSightの操作画面の左下にある「プロット/クエリ」パネルにリストされています。 以下の操作で、リストされているグラフのデータをExcelなどで流用可能なファイルに出力することができます。
    1)「プロット/クエリ」パネル内の「Queries」リストの中からファイルに出力したいグラフを選択し、マウス右ボタンをクリックします。ポップアップ・メニューが開きます。
    2)ポップアップ・メニューから「データ」を選択し、出力したい形式のメニューを選択します。Excelで使用する場合は、「CSVファイルに保存」を選択してください。
    ファイルダイアログが開きます。
    3)ファイルダイアログで出力ファイルを指定し、保存します。
    以上の操作で、EnSight上で作成したグラフのデータをExcelで流用可能なファイルに出力することができます。